
シャーマン5 (M4A4) について
連合軍の事実上の標準戦車として大量に生産されたM4シリーズは当初より複数のメーカーで複数のタイプを生産することが考慮され、車体のコンポーネントを共通化し、基本的にはエンジンの仕様の違いにより各タイプを並行して生産する方法が採用されました。M4A4ではクライスラー製のガソリンエンジンを放射状に5基連結するという非常に複雑な構成のエンジンを採用し、必然的に体積も大型化したため、車体を延長し、エンジン容積を増して搭載することとなったのです。このA57マルチバンクエンジンは気筒数が30もあり、整備の手間がかかることから米軍での採用は見送られ、その殆どが英連邦諸国向けとされました。
M4A4の垂直懸架サスペンションは最初からM3のものではなくM4用のものが用いられました。また、ドライバーズセクションの直視バイザーは防御上の理由から比較的早い時期に廃止されましたが、車体前端部のデファレンシャルカバーは最後まで3ピースのものが使用されています。また他のM4各型同様、車体の装甲厚の不足が指摘され、各部に増加装甲が追加されました。主砲についても当初幅の狭いM34砲架が採用されていましたが、後に防盾の幅を広げたM34A1に変更されました。後期になると車体前面には砲のトラベルクランプが追加されるなど戦訓に応じて各部が改良されていきました。
イギリス軍へ供与されたM4シリーズはシャーマンの名前とともにM4から順にローマ数字の番号が与えられ、M4A4はシャーマンXと呼ばれました。M4A4の量産は1942年6月から1943年8月まで行なわれ、総生産数7499輌のうち英連邦諸国に供与されたのは7168輌にのぼり、M4A2(シャーマンU)75mm砲型の5048輌をしのいでシャーマンシリーズでは最多となりました。シャーマンXはイタリア戦線、ついでノルマンディ戦以降のヨーロッパやアジア方面でも使用され、また車体は17ポンド砲を装備するファイアフライXCのベース車体として流用されるなど、終戦までイギリス戦車部隊の中核として使用されたのです。
M4シャーマンの全体解説はこちら
模型要目
延長された車体に75mm砲塔を搭載したM4A4の特徴を忠実に再現しました。
砲塔右側面に装備された後期型のスモークディスチャージャー、当時の実車写真に良く見られる官給品のビスケット缶などを新規にパーツ化。
防盾は初期型と後期型の2種類を用意、増加装甲の有無や主砲のトラベルクランプなど次第にアップデートされていった多様な姿を再現できます。
垂直懸架サスペンションはサスペンションアームを別パーツ化し、発泡ゴムを内蔵することで実物と同様に可動します。
エンジングリルなどにエッチングパーツを使用。
マーキングはノルマンディ戦を中心に5種類を用意。
デカール印刷は高品質なカルトグラフ製。
イギリス戦車兵のフィギュア1体つき。
Accurate model of the M4A4 with 75mm turret with extended body.
New parts include late version smoke discharger that was attached to the right side of the turret and Government issued biscuit cans.
There are two kinds of gun shield, early version and late version.
Include applique armor and travel clamping parts for various versions of historical tanks.
Working vertical suspension.
Etching parts for engine grill, etc.
Five different markings for Sherman V around Normandy (printed by Cartograf)
One British tank soldier figure.
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