M4A3E8 シャーマン ”イージーエイト”について
第二次大戦初頭の1942年に登場したM4シャーマンは戦争の推移とともに次第に改良が加えられ、名実ともに連合軍の主力戦車として活躍しました。主砲は当初の75mm砲から対戦車戦闘向きの76mm砲に換えられ、車体も対弾性能と量産性に優れた新型車体となり、改良のたびに増加した重量の増加に対してはそれまでの垂直懸架サスペンション(VVSS)に代わって幅広のキャタピラを有する水平懸架サスペンション(HVSS)が導入されました。その結果、車体のシルエットは一回り大きくなり、高い信頼性と相まって、第二次大戦末期においても当時の標準的な戦車としての性能を保ち続けたのです。 HVSSを採用した76mm砲搭載型M4A3は正式にはM4A3(76)HVSSと呼ばれましたが、HVSS装備のシャーマンの開発名のE8から一般にM4A3E8"イージーエイト"の通称で呼ばれました。初期のM4A3E8はシングルピン・シングルブロック式のT66キャタピラを装備していましたが、強度上の問題からダブルピン・ダブルブロック式のT80に次第に変更されていきました。戦後も使用され続けたM4A3E8は車体の後部に車内と外部との通話用電話ボックス、救急箱などがとりつけられ、防盾基部には防水用のキャンバスカバーが標準装備されました。また一部には車体後部のエンジンデッキのヒンジを大型のものに変更された車輛もありました。 1950年6月に勃発した朝鮮戦争では、M4A3E8は国連軍の一翼として歩兵支援や対戦車戦闘に投入、共産側のT34/85を相手に奮戦しました。朝鮮戦争中の1951年2月頃には敵を威嚇するための動物の顔を戦車の前面に描くことが流行し、部隊単位や個別の車輛ごとにトラや悪魔の顔を大きく描いた戦車が多く見られました。朝鮮戦争は1953年7月に休戦となり、第二次大戦以降米軍戦車の主力であり続けたM4シャーマンも朝鮮戦争の終結とともに第一線から退くことになったのです。
M4シャーマンの全体解説はこちら
模型要目
第二次大戦末期に登場したM4A3E8"イージーエイト"は新設計の幅広のキャタピラと水平懸架サスペンション(HVSS)を装備し、走行性能を向上させた大戦型シャーマンの最終進化型ともいえるタイプです。
ダブルピン・ダブルブロック式、鋼製のT80キャタピラを装備し、第二次大戦後に各部が改修された朝鮮戦争時の姿を再現しました。
T80キャタピラはベルト式のキャタピラ本体に別パーツの履板とセンターガイドを貼りつける方法により、立体感と組立易さを両立しました。
大型化された車体後部のディフレクター、車内通話用電話ボックス、救急箱などの戦後に改修された装備を新たに追加。
エンジンデッキのハッチのヒンジを大型化したタイプのパーツも新たに追加、従来のハッチと選択が可能です。
防盾基部のキャンバスカバーを立体感豊かに再現。
砲身のトラベルクランプは初期型と後期型の2種類を選択可。
HVSSサスペンションは一部のパーツを可動とすることでホイルを前後にスイングさせることができ、実車に近い動きを再現できます。
車体上部は前面装甲の上端部や牽引フックなどが初期型とは異なる後期型車体を新規開発。
車体下部はHVSSの取付け基部とホイルとのクリアランスの為の切り欠きなど、HVSS用の車体を忠実に再現しました。
起動輪は肉抜き穴のあるタイプと無いタイプの2種類を用意。
76mm砲塔は装填手ハッチが小判型に変更された後期型を新規開発。
ピストルポートと砲塔後部にスライド金型を使用することにより複雑な76mm砲塔を忠実に再現しました。
車長用キューポラは透明部品とすることで、ビジョンブロックの透明部分をリアルに再現できます。
ライトガードやペリスコープガードなどにエッチングパーツを用意しました。
砲塔上のM2重機関銃、米軍ジェリカンが付属。
朝鮮戦争時のアメリカ軍のマーキング2種類を用意しました。
デカール印刷は高品質なカルトグラフ製です。
このキットにフィギュアは付属しません。
The M4A3E8 "Easy Eight" appeared at the end of World War II equipped with suspended suspension, and newly designed wide tracks and Horizontal Volute Spring Suspension (HVSS) for improved driving performance. It can be said this to be the final evolutionary Sherman.
The model includes an accurately reproduced the double-double pin block expression T80 track as used in the Korean War.
The T80 double pin double block track depicts the track shoe and the center guide to the different parts of the belt-type tracks, with both realism and ease of assembly.
Includes equipment used in post war modifications such as the larger rear deflector, external telephone box and first aid kit.
Selection includes either a retooled larger type of engine deck hatch hinge, or a conventional hatch.
A realistic three-dimensional reproduction of the canvas mantle cover.
The Choice of the early or late barrel travel clamps.
HVSS suspension has movable parts to reproduce swinging action of the suspension.
Upper Hull is the late version with top front armor and wide positioned tow hooks.
Late model 76mm gun turret modified with the oval loader hatch.
Have of choice of two types of 76mm gun, one with muzzle break and one without.
The Cupola`s vision block includes accurately reproduced transparent parts.
Etched parts for periscope guard and light guard.
Includes M2 machine gun on the turret, and U.S. Jerry cans.
Includes two types of U.S. Army markings from the Korean War.
Decals printed by Cartograf
Model kit does not include a figure.
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TIPS
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この製品に付属のT80キャタピラはダブルピン・ダブルブロック式の実物のキャタピラを忠実に再現しつつ、組み立ての難易度が高くならないようにするため、ベルト式のキャタピラに表側の履板と裏側のセンターガイドを接着する方式を採用しています。ここでは作業を効率化するためのいくつかのヒントをご紹介致します。接着には必ずプラスチックモデル用接着剤を使用し、完全に乾燥するまで動かさないように注意してください。 |
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