M4A3 (76)Wシャーマンについて
M4シャーマンは1942年の出現当時にはドイツの4号戦車とほぼ互角の性能を有し、機械的信頼性の高さと量産向きのシンプルな構造で大量生産され、大戦中期には連合軍の標準戦車としての役目を担っていました。シンプルな車体は内部容積の拡大などには貢献しましたが、反面で被弾時の弾薬の誘爆などによる破壊も頻発し、車体の改修も課題となりました。そこで防御上の問題点とされたドライバーズフードの出っ張りを無くして前面装甲を一枚板として再設計し、弾薬箱の周囲を水で囲うことによって被弾時の誘爆を防ぐ処置が施されました。この湿式弾庫をを有する新車体のM4シャーマンには形式名の後に「W」を冠して旧型車体と区別されました。一方でドイツ軍がパンターやティーガーなどの新鋭戦車を戦線に投入すると、従来の75mm砲の劣勢は明らかとなり、対戦車戦闘力を向上させた高初速の戦車砲の搭載が計画されました。こうして開発された76mm砲は後座量の増大に伴って完全に新設計された砲塔に搭載されることになったのです。またフォード製ガソリンエンジンを搭載するM4A3はガソリンエンジン搭載車としては最も優れているとの評価を得、アメリカ軍向けの主力として量産されました。このような経緯もあり、76mm砲型の量産はM4A1とM4A2(ソ連向け)、M4A3に絞られることになりました。こうして76mm砲型のシャーマンはまずM4A1の後期車体に搭載され、続いてM4A3の後期車体にも搭載されて量産が開始されたのです。M4A3(76)Wの量産は1944年3月から開始されましたが、75mm砲型よりも榴弾の炸薬量が少ない76mm砲型は当初は前線で敬遠され、1944年9月にようやく実戦に投入されました。パンターやティーガーに対抗する本格的な新型戦車としてM26パーシングの開発が行なわれていましたが、配備まではまだ時間がかかり、76mm砲型のシャーマンは強力なドイツ戦車に対抗するには必要不可欠の装備だったのです。最終的にM4A3(76)Wは76mm砲型のシャーマンとしては最も多い4542輌が生産され、連合軍の勝利に貢献したのです。
M4シャーマンの全体解説はこちら
模型要目
M4A3(76)Wは車体上部を再設計し、対戦車戦闘能力を向上させた76mm砲装備の新型砲塔を搭載したM4シャーマンの決定版ともいえるタイプです。
キットは足回りと装備品の一部を除き、殆どのパーツを新設計。
シンプルな一枚板の前面装甲板と大型化されたドライバーズハッチを持つM4A3の後期型車体を実車に忠実に再現。
ドライバーズハッチのヒンジ部分は車体側の一部を別パーツ化することにより、抜け勾配に制約されないヒンジ形状を再現するとともに、インジェクションキットで初めてヒンジの向きが車体に平行な実車どおりの姿を再現。
車体後部の荷物ラックと排気ディフレクターは収納状態と展開状態の両方を再現できます。
エンジンデッキは後部のパネルが分割された後期の仕様も選択可能。
複雑な形状の76mm砲塔は装填手と車長用の両方のキューポラを持つ初期のタイプを再現。
ピストルポートと砲塔後部にスライド金型を使用することにより複雑な76mm砲塔を忠実に再現しました。
76mm砲身はシンプルな砲身先端形状の初期型とマズルブレーキ装着用のアタッチメントを持つ中期型の2種類を用意しました。
車長用キューポラは透明部品とすることで、ビジョンブロックの透明部分をリアルに再現できます。
ライトガードやペリスコープガードなどにエッチングパーツを用意しました。
砲塔上のM2重機関銃、米軍ジェリカンが付属。
マーキングは北西ヨーロッパ戦線のアメリカ軍の3種類を用意しました。
このキットにフィギュアは付属しません。
The M4A3 (76)W version of the M4 Sherman had a redesigned the upper hull, and a new turret armed with the 76mm which improved it`s ability to fight.
Most of the model and equipment parts are new.
Has an enlarged Drivers Hatch and a simple front armor plate common to the late type M4A3.
Parts of the Drivers Hatch hinge are separate from the body, so as not to constrain the reproduction of the shape of the gradient.
Rear luggage rack and exhaust deflector can reproduce both the standard and expanded storage.
Reproduction of early 76mm type turret with a cupola and complex turret shape
By using a complex mold slide the pistol port on the 76mm gun turret has been faithfully reproduced.
Has two types of 76mm gun barrel.
The Cupola`s vision block includes accurately reproduced transparent parts.
Etched parts for periscope guard and light guard.
Includes M2 machine gun on the turret, and U.S. Jerry cans.
Three types of U.S. military Markings provided for northwest Europe 1944-1945.
Model kit does not include a figure.
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掲載の写真は試作品です。製品版とは異なる箇所があります。
The published photograph is the prototype of upper hull. Product edition may differ.
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